燕温泉からの妙高山登山
妙高山は、日本100名山のひとつで、新潟県にある標高2454mの山です。
典型的な二重式火山で、中央の妙高山を中心に、前山、赤倉山、三田原山、大倉山、神奈山などの外輪山がぐるりと周りを取り囲んでいます。
妙高山は、冬はスキーで有名な山ですが、隣の同じく100名山の火打山と並んで、山頂からの景色が大変いいと評判の山でもあります。そのため、火打山とセットで登る人もいます。
妙高山の登山口は、火打山の登山口でもある笹ヶ峰や妙高スカイケーブル登山口、燕温泉登山口がありますが、妙高山単体で登山するのであれば、最もメジャーな燕温泉登山口から登山しました。
その燕温泉登山口から燕登山道で妙高山を登山し、燕新道で下山した妙高山登山レポートです。
妙高山燕温泉登山口は、文字どおり燕温泉の上にあります。登山届のポストもそこです。
駐車場は、燕温泉の下の道沿いに無料駐車場があります。
そんなに広くなく30台ってところです。
そこには、きれいな公衆トイレもあります。
駐車場から登山開始なのであるが、まずは、燕温泉を通り抜けます。
その先が妙高山登山口で、登山届のポストもそこにあります。
スタートしてすぐは、アスファルトの道を進むのですが、ここに罠が!
黄金の湯の方に行くと燕新道です。
左の道を進むのが燕登山道です。案内がないので、はっきりって迷います。
で、S字のように15分ほど進んで、しばらく行くと「妙高山登山道 入口」という看板が現れて、そこを進んで行きます。
その道も、しばらくはコンクリ舗装の登山道です。
途中、温泉の採取場などがあるからですかね。
約20分先の光明滝・称名滝の所までコンクリ舗装の登山道が続きます。
コンクリ舗装が終わると、登山道は一気に細く急になります。
4合目が麻平方面への分岐となっています。
看板もありますし、道の細さがあまりに違うので、間違う人はまずいないと思います。
4合目の先を進んで行くと、「胸突き八丁」と名のついた、大きな岩がゴツゴツとした急登の坂道の難所を登ります。そこまで急でもないし、危なくもないので、私はこういう上りの登山道が、高度を一気に稼げますので大好きです。
で、登りきった標高1930mの6合目が天狗堂です。
天狗堂は、スカイケーブルからの登山道との合流点です。
広くなっていますので、休憩ポイントとして最適です。私も休憩しました。
もし、トイレに行きたいのであれば、スカイケーブル登山口側へ20分ほど下りた場所に大谷ヒュッテがあります。
休憩を終え、比較的平らな道を進んで行きます。
この辺りは、雲の中です。
標高2070mにある光善寺池を横目に進みます。
標高2120m地点の8合目に風穴があります。
風穴は、その名のとおり、その穴からひんやりした空気が流れ出ていました。
標高2260mの9合目が鎖場で、妙高山山頂まで0.5kmと出ています。
この鎖場の下あたりで、雲の上に出ました。
で、鎖場の難易度ですが、しっかりと足場がありますので、鎖が無くても登ろうと思えば登れます。しかし、申し訳程度に鎖が垂れているだけの鎖場と違ってちゃんとした鎖場です。落ちたら死にます。なので、しっかりと鎖を使わせてもらいました。
ここの鎖場は、すれ違いができないので、混むときは渋滞ができそうです。
私の時も、登りきったあとで、下りの団体さんとすれ違いました。セーフ。
鎖場の後も、急登の連続です。
手を使わなければいけないような岩場の上りが随所にあります。
で、登りきったら、妙高大神です。
ここが標高2454mの妙高山最高地点です。
少し先に妙高山山頂を望むことができます。
しかし、はやる気持ちを抑えて、妙高山山頂とは少し景色が違うので、楽しんでから山頂を目指しましょう!
妙高山山頂までは、アップダウンがあまりない道です。
途中、左手に日本岩なるものがありました。
そして、ついに標高2446mの妙高山山頂に登頂です。
山頂部はかなり広いです。
山頂からは360度の大パノラマです。
素晴らしい景色なんですが、個人的にはややがっかりです。
なぜなら雲海で、一番見たかった野尻湖が雲の下だったからです。
おまけに日本海も雲の下です。
でも、それはわがままにしか過ぎない素晴らしい景色であるのは間違いないです。
火打山から焼山、下に見えるは黒姫山。
そして、遠くに見える北アルプス。
もし、雲が無くて空気が澄めばすごい景色だと思います。
早い昼食を食べながら景色を堪能し、来た道ではなく燕新道で下山します。
この道は、妙高山-火打山の縦走路でもあります。
まずは、猛烈に下ります。
ロープ場もありますので、上りで使えば相当きついと思います。
下り切ったら、長助池分岐です。
ここは、妙高山から1km地点で、0.7kmで長助池です。
広くなっていてベンチもあります。
ここから妙高山に登るのであれば、ここで休憩することをおすすめします。
ここを左に行けば火打山方面です。
ここからしばらくは、比較的平らです。
ただし、道が細いです。
長助池で休憩することもなく進みます。
燕新道、道が狭く、ところどころ笹が迫ってきてプチヤブ漕ぎ状態もあります。
おまけにかなりぬかるんでいて滑りやすいです。
そして、道が分かりにくいところもあります。
それよりも、山と高原地図の下りのコースタイムと同じ時間がかかっています。
私は、かなり早い方で、その時もそこそことばしていたつもりでした。
ちょっと急いでいたので、完全に下山道の選択を誤りました。
三ツ峰分岐を過ぎて少し行くと、黄金清水という水場があります。
そこは広くなっていて、ベンチもありましたので、休憩しました。
黄金清水は、水量も豊富で、おいしい水です。
ちなみに、黄金清水は、燕温泉までは3.2km、長助池からは1.7kmの位置にあります。
ついでに、燕新道での下山距離は、看板の距離を足したら妙高山山頂から燕温泉までは6.7kmでした。
黄金清水を過ぎると、登山道は一気に下ります。
相当急な下りもあり注意が必要です。
下りきったら、頼りない木の橋で川を渡り、再び上りです。
「ここまで来て上りかよ!いったいいつになったら下山できるのだ?」というくらい、時間がかかります。道に迷っているのでは?と不安になりました。
麻平の分岐を過ぎ、再び下っていきます。
吊り橋のところで、河原の湯への道があります。
すぐそこなので、河原の湯に寄っていくことにしました。
河原の湯は、無料の露天風呂で景色は抜群です。
脱衣所もあります。
お湯は濁っていて泉質はいいのですが、温度がぬるい。
ただ、入っている間は寒くないです。
上がってすぐに服を着れば入れないこともないです。
夏場であれば、寒いこともないので、妙高山登山のついでに入るのも悪くないと思いますよ。
再び吊り橋まで戻り、あとは林道を燕温泉まで戻ります。
ひと言で書いてはいますが、まだけっこう距離はありましたよ。
妙高山、非常にいい山です。
雲海がなく野尻湖や日本海が見えていたら、とんでもない絶景だと思います。
空気が澄めば富士山も見えるようです。
登り応えも十分ありますし、往復でなく1周登山もできますので、飽きさせない山です。
ただ、急いでいる場合は、燕登山道を往復したほうがいいですよ。
妙高山の難易度としては、中・上級山だと思います。
ただ。初心者でも十分登れると思います。
変化に富んだ楽しい山のうえ、景色もいいので、絶対的におすすめの山ですよ。
コースタイム 登山口(駐車場) → 40分 光明滝・称名滝 → 20分 4合目 → 50分 天狗堂 → 55分 鎖場 → 25分 妙高大神(妙高山最高地点) → 10分 妙高山山頂 → 55分 長助池分岐 → 60分 黄金清水 → 85分 河原の湯 → 20分 駐車場(登山口)
2015年10月上旬
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