ギラガ仙・恩原三国山登山レポート



ギラガ仙は、岡山県鏡野町上斎原の恩原高原の奥にある標高1247mの山です。
恩原三国山は、ギラガ仙のほんのちょっと奥にある鳥取県との県境にある標高1213mの山です。

ギラガ仙・恩原三国山ともに、登山道が存在していない山です。なので、雪が積もっている時期以外は、山頂を踏むのはかなり困難な山です。

しかし、雪が積もっている時期だと、恩原高原からスノーシューやわかんを着けて、気持ちよく登っていくコースが存在しています。登山というよりもハイキングレベルです。ただし、長いです。

今回、私は、わかんを着けてギラガ仙・恩原三国山を登山してきました。その時の登山レポートです。

ギラガ仙への登山口にあたるのは、恩原高原スキー場です。

登山口の恩原高原スキー場

登山口の恩原高原スキー場


トイレは、スキー場が営業していなければ、ちょっと離れた恩原高原スキー場のレイクサイドゲレンデの駐車場にきれいなトイレがあります。

私が登山した日は、スキー場の営業が終わっていましたので、まずは、ゲレンデを上っていきます。なかなか急で登り応えがあります。営業している時は、リフトの1回券を利用できるようですね。

スキー場の上部に着いたら、大雪原が広がっています。

ギラガ仙への行き方ですが、「とにかく雪原をギラガ仙に向けて進んで行けばよい」この一言につきます。まあ、行けばこの意味が分かります。

奥に見えるのが1192mピークとギラガ仙

奥に見えるのが1192mピークとギラガ仙

スキー場の先は、恩原高原牧場なんですよね。なので、大雪原が広がっています。

この大雪原を、急な所もなく小さくアップダウンを繰り返しながら、上っていきます。まさにスノーシューパラダイス。

西を見たら、蒜山と大山も望めます!

すげー気持ちいい!楽しい!!

恩原高原牧場の大雪原を見下ろす

恩原高原牧場の大雪原を見下ろす

ただし、4月上旬なので、雪こそ大量にあるものの、気温が高く、雪は完全にシャーベット状です。もうちょっと寒い時期なら、快適に進めるかもしれませんが、とにかく、一歩一歩が沈むし重い。

そんな雪に苦戦しながら、恩原高原牧場の終点に到着しました。ここからは、樹林帯に突入です。
振り返ると、大雪原と花知ヶ仙等の山々の眺めがすばらしい。ということで、休憩します。

恩原高原牧場の最上部

恩原高原牧場の最上部

ここまででも、結構な距離があります。大雪原スノーシューパラダイス、もう十分に堪能できました。

ちなみに、ここまでは恩原高原牧場の中を通る道があります。同じようなコースなのですが、その道を使うコースもあります。まあ、距離が長くなりますが…ちなみに、下山時はその道で下りました。

でも、やっぱりおすすめはスキー場上部からすべて雪原で往復するコースですね。で、帰りはスキー場を尻ソリで滑り降りてゴール。これが一番だと思います。

恩原高原牧場終点からは、左に巻いて、後は広い尾根を進むと考えてください。尾根を進むと、ギラガ仙に着きます。

樹林帯の中を進みます

樹林帯の中を進みます

樹林帯も木々の密度は大したことはないので、非常に歩きやすいです。

樹林帯といっても木がまばらな区間も多い

樹林帯といっても木がまばらな区間も多い

とはいえ、アップダウンもありますし、ちょっと細い場所もあります。雪庇がある所もあります。やはり、大雪原と違って、気を引き締めるべきポイントはあります。でも、難しくも危険でもないです。

ある程度進むと、1192mピーク、ギラガ仙、恩原三国山の3つが並んで望めます。いい感じです。

右から1192mピーク、ギラガ仙、恩原三国山。

右から1192mピーク、ギラガ仙、恩原三国山。

1192mピークへの登りが、このコースで一番の急登(ゲレンデを除く)です。

そして、1192mピークに到着です。ここからの景色は最高です。ここがゴールでもいいんじゃない?という気持ちにさえなります。

ちょっと休憩して、ギラガ仙に向けて出発です。

ギラガ仙へは、一度下りて登り返します。

毎年のことですが、1192mピークの先に見事な雪庇があります。ただし、今回は気温が高いので、張り出している部分がかなり融けていました。

1192mピークとギラガ仙の間。雪庇もあります。

1192mピークとギラガ仙の間。雪庇もあります。

1192mピークからギラガ仙へは意外に距離があります。

でも、進んで行けば着きます。ということで、ギラガ仙山頂に登頂です。

ギラガ仙山頂部は意外に広いです。
景色は、かなりいいです。

ギラガ仙山頂から南側の景色。

ギラガ仙山頂から南側の景色。



今、辿ってきた道のりも一望です。これをまた延々と帰るのか!という気持ちになります。

ということで、ここギラガ仙で引き返す人かなりいます。
でも、私は、その先の恩原三国山まで行きます。

ギラガ仙から三国山を見る。左が恩原三国山で右手前が北峰。

ギラガ仙から三国山を見る。左が恩原三国山で右手前が北峰。

まずは一度下って、再び上ります。
恩原三国山は、ギラガ仙よりも低いので、1192mピーク―ギラガ仙間よりもかなり楽です。

で、恩原三国山に到着です。
恩原三国山の景色は、山頂が樹林帯なのであまりよくないです。

恩原三国山山頂

恩原三国山山頂

この先にも、この辺で一番高い三国山の北峰(1252m)まで行こうと思えば行けるのですが、急な上り下りがある上に、北峰には登山道が存在しています。

そんな理由から、わざわざ行く魅力を感じないので、毎回ここをゴールとしています。

で、思いっきりカロリー補給をしたら、今来た道を下山開始です。

ギラガ仙を通過して、1192mピークまで戻ってくると、なぜだかかなり下った感が味わえました。まだ3分の1くらいしか下山していなく先はまだまだなんですが…

ここからは、もうたんたんと戻るのみです。
ただし、自分の行きのトレースを追ってください。なぜなら、登りの尾根は1本でも、下りの尾根は分かれるからです。

実は私も、以前、調子こいてトレースを無視して下っていたら、違う尾根を下っていたという経験があります。

恩原高原牧場上まで戻ってくると、再び大雪原です。
行きはテンション上がる大雪原も、帰りはあまりの広さと遠さにうんざりします。

なお、この大雪原は、吹雪いていたら方向感覚が無くなるのではと思いますので、GPS等で場所の確認をしながら進んだ方がいいです。というか、撤退したほうがいいですね。

そして、ついに下山できました。
疲れた。距離は往復で13kmくらいです。
冬はもうちょっと楽なんですが、春はきついですね。

ギラガ仙と恩原三国山。
はっきり言って、かなりおすすめです。特に、ギラガ仙までは。

スノーシューやわかんを着けて大雪原を行く、これは楽しいです。

急な上りもなく、ハイキングレベル。でも、距離は長め。
雪崩の危険性もほぼ無し。

そこそこメジャーなコースなのですが、日曜や祝日でも登っている人はほぼいません。

今回は、前日の日曜にプチ団体さんが登っていたらしく、しっかりとトレースが残っていて幾分か楽でした。でも、いつもはトレース無しです。

そういった意味では決して楽ではありませんが、岡山県や鳥取県で雪山に登る人であれば、ぜひ押さえておきたい山ですよ。心よりおすすめできます。

コースタイム 登山口 → 80分 恩原高原牧場終着部 → 50分 1192mピーク → 25分 ギラガ仙 → 15分 恩原三国山 → 15分 ギラガ仙 → 60分 恩原高原牧場終着部 → 80分 登山口

2017年4月上旬




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