残雪期の上斎原からの湯岳登山
湯岳は、岡山県鏡野町にある標高1058mの山で、新岡山の山100選にも選ばれています。
岡山の山百選には、まともな登山道がない山がいくつかありますが、湯岳もそんな一つの山です。
なので、茂る前の雪解け直後や雪山で登った方が楽な山なんです。
普通は、湯岳の西側の泉源から登るのですが、私は東方面の上斎原から残雪の雪山で登りました。だって、その方が近いもん!
ただし、ほとんど登る人がいないので、自分でルートを考えなければいけません。まあ、これが雪山の楽しさであったりもします。
私がとったルートは、難しくないので参考になると思います。
まず、登山口となったのは、上斎原(下斎原)です。地図を付けておきます。意外にも除雪されています。
駐車場はありませんので、国道179号線の広くなっているところに停めるか、国道から入って行った道の停めれそうなところに停めるしかありません。
そこから、まっすぐに林道を進んで行きます。すぐに除雪は終わり、雪道を歩きます。なので、スノーシューかわかんがあった方がいいです。
最初の分岐は、道なりというか左に進みます。猪の罠がない方です。
そのまま進んで行くと、今度は川を渡ってすぐに分岐があります。
そこは右の上に進んでく道が正解です。
で、後はその道を進んで行きます。
最初は上って行きますが、そのうち、横に横に進んで行きます。
で、林道の終点に着きます。その数百m手前に小さな沢を渡る所があるので、雪が中途半端に積もってる時はその上を通過するとき注意が必要です。
雪が多い時は、沢の存在すら分かりません。少なくなっていると沢が出ていますので、一旦沢に降りて超えないいけません。
で、終点の先にある尾根に、とにかく取り付いてください。
これが、ちょっと面倒くさいんですね。私は、そのまま横に行ってとりつくより、一回そこから登って、徐々に尾根に近づいて取り付きました。これぞ、雪山のルートファイティング。
尾根に取り付いてさえしまえば、あとはひたすらその尾根を登って行くと湯岳山頂に着きます。
急な所もありますが、そこまで難しくはないですよ。
残雪期だったので、雪が無くなっている所もあって、苦労しました。藪が出現しているところもありました。無雪期はこんなところ登りたくない。
反対に雪が多い時は、雪庇注意だと思います。
まあ、そんな感じで登って行って尾根の終点が湯岳山頂です。
湯岳山頂は広くはありません。誰かが取り付けた木の板に湯岳と書かれています。
景色としては、葉が出てないおかげで、枝の間から泉山とか望めます。あと、西側方面が望めます。
下山は、往路を戻ります。登りだと尾根をひたすら上っているという感じですが、下りになるとその尾根が分かれているようなところもありますので、踏跡を見ながら下ります。
最後、尾根から林道終点に戻る所を見逃さないように注意してください。念のために、スマホなどで自分が通ったルートを記録しておくと、帰りに迷わないと思いまう。
で、林道に戻ってきました。あとは、林道をひたすら歩いて、下山完了です。
湯岳は、岡山の山百選の中では、相当に面倒な山であることは間違いないです。でも、その分、達成感はありますよ。
最後にコースタイムですが、休憩込みで往復4時間ほどでした。この日は気温が高くて雪がぐすぐすだったため、雪が締まっていれば30分は短縮できると思います。
逆に、経験がないと30分は余計にかかると思います。なんにせよ3~5時間と思っていたら間違いないと思います。
2023年3月上旬
タグ:岡山の山百選