特急いなほのグリーン車
秋田駅(一部酒田駅)と新潟駅を結ぶ特急いなほ号のグリーン車に乗車した際のレポートです。
まず、いなほ号の説明を簡単にします。いなほは、羽越本線を走る特急列車です。
羽越本線は、日本海そばを走るので、景色がいい反面、冬は強風の影響をもろに受け、荒天時には運休になることがよくあります。ゆえに、荒天の時は運行状況を確認した方がいいです。
その特急いなほは、2013年にリニューアル車両が導入されました。
そのリニューアルいなほから、すごい立派なグリーン車が連結されました。
それまでのいなほのグリーン車は、JR東日本の在来線特急のグリーン車では当たり前の、横4列グリーン車座席で、あまりグリーン車料金を払う価値がないグリーン車でした。
しかし、新しいいなほには、横3列のグリーン車が導入されました。
この特急いなほのグリーン車に、酒田駅から新潟駅まで乗車しました。
私が乗ったのは、6時台の酒田駅始発のいなほでした。
いなほのグリーン車、かなりすごいです。
グリーン車は、秋田駅よりの端っこの1号車の1両が当てられています。
でも、ちょっと考えてみてください。
普通、この座席数だと半室グリーン車なんですよね。
いなほでは、1両すべてがグリーン車なんです。
そのため、シートピッチ(席と席の間隔)は、半端ないです。
ただし、前後の座席との間にはパーテーションで区切られており、そのスペースの分もあります。
これで、スーパー北斗やスーパーおおぞらのグリーン車みたいに、顔がちょっと隠れるような座席だったら最高だと思います。
ちなみに、座席とパーテーションの間には、大きくリクライニングするだけのスペースがあり、大きくないスーツケースであれば置くこともできます。
また、パーテーションで仕切られているので、後ろを気にすることなく、思いっきり座席を倒すこともできます。
すごい快適です。
なんですが、実は、フットレストが無いんですね。
前には、座席でなくパーテーションがあるからなのでしょうが、パーテーションにフットレスト付ける工夫をしてほしかったところです。
座席配置の話に戻しますが、席は、新潟駅方面に向かって左手が1席で、反対が2席構造です。1人席の方がC席で、2席の窓側がA席・通路側がB席です。席番号は、新潟駅方面から1・2~6となっています。
私の座席は、二人席のA席の秋田駅寄り後ろから2番目の5Aでした。
グリーン車の座席自体は、ふっくらタイプでかなり大きく、ゆったり座れます。
テーブルは、インアーム式で、座席を覆う形ですので、なかなか広いです。
さらに、一部の列車を除いて、車内販売もあります。
あと、グリーン車の新潟駅よりには、グリーン車客専用のデッキ席が通路を挟んで2つがあります。
日本海側のデッキ席は、日本海を眺められるように配置されていています。
反対側は、テーブルを挟んで向かい合わせで、飲み食いしながら車窓とトークを楽しむことができます。
ただ、お世辞にも座り心地がいいとは言えません。
だから、私はあえて2人席のA席を指名買いしました。といっても、朝早いいなほのグリーン車はガラガラで、隣に人が来ることはありませんでした。
で、なかでも、鶴岡駅と村上駅間の日本海側の車窓は最高です。途中には笹川流れという景勝地もあり、その奥には粟島を望むこともできます。
反対のC席の車窓ですが、酒田駅より北ですが、鳥海山を望むことができます。また、空気が澄めば飯豊山などの山々を望むことができます。でも、やっぱりおすすめの座席はA席ですね。
それも、トイレやデッキ席に近い1A席が個人的には一番のおすすめ座席です。
込み合いそうな日時の便であればC席でしょうが、平日ならB席に人が来ることはそんなにないと思います。
それにしても、JR東日本のグリーン料金って、他(JR九州を除く)よりちょっと安いんですね。
そう考えると、いなほのグリーン車はかなりおすすめですね。
以上が、いなほのグリーン車に乗車した際のレポートです。
2015年2月中旬