特急しなののグリーン車
名古屋駅(1往復大阪駅※2016年3月廃止)と長野駅を結ぶ特急ワイドビューしなの号のグリーン車に乗車した際のレポートです
ワイドビューしなのは、名古屋駅と長野駅を結ぶ特急列車です。途中には松本駅もあります。まあ、名古屋と長野・松本を結ぶ特急という事ですね。
ワイドビューしなの(以下しなのと略す)は、電車特急です。最高速度は時速130㎞です。振り子式なので、中央本線のカーブを高速で駆け抜けていきます。
長野駅-名古屋駅間の距離は約250kmです。その距離を約3時間で駆け抜けていきますので、けっこう揺れます。
その特急しなののグリーン車に大阪駅から長野駅まで乗車しました。
その時のグリーン車レポートです。
しなのは、基本的に6両編成の特急列車で、長野駅方面から1号車・2号車で、最後尾が6号車となっています。
1号車全部がグリーン車となってります。
座席配置は、2人席と2人席の横4列構造で、全部で11列あります。
席番号は、長野駅方面から見て1・2~11となっています。
で、長野駅方面に向かって、左手の窓側がA席で、通路側がB席です。
反対側の窓側がD席で通路側がC席です。
という感じで、全部で44席あります。在来線特急のグリーン車としてはかなりの席数です。
ちなみに、私の席は、8A席でした。これは、一人席の長野駅方面に向かって前から8番目の窓際席です。
座席ですが、在来線の4列シートだけあって、あまりグリーン車感がありません。座り心地は悪くありませんが…
ただ、腐ってもグリーン車、シートピッチは広いです。そのおかげで、座席も普通車よりは断然倒すことができます。フットレストも当然あります。
座席の上下は大きいので、前後の人はほとんど目に入りません。
テーブルは、座席背面式の広いテーブルとインアーム式の半テーブルの二つあります。
窓の横も携帯電話などのちょっとした小物を置くことができます。
ドリンクを置いて、弁当を食べるのには、十分すぎるスペースです。
くわえて、背面には網状マガジンラックもありますので、そこにペットボトルなどを入れておくことができます。
しかし、グリーン車によくあるコートフックがありません。ゆえに上着を脱いでも掛けることができません。私の場合は、乗車日の前日夜に8B席が空いているか調べていました。で、空席だったので、荷物や上着を8B席に置いていました。
もし、隣の座席に人がいたら、上の荷物置きに上着を置かないといけません。
はっきり言って、しなののグリーン車の隣の座席に知らない人が座ると、グリーン車感は0に等しいと思います。
あと、グリーン車らしい設備としては読書灯があります。
で、コンセントはありません。これはかなりマイナスです。背面テーブルは、普通車席の背面テーブルより広いので、ノートパソコンを広げて仕事をしながら移動できるのに、コンセントがないのはNGですね。
名古屋駅と長野駅間のしなのからの車窓ですが、A席はなんといっても木曽川の眺めです。寝覚めの床なんて景勝地もあります。
また、少しだけですが、御嶽山も見えます。さらに、松本辺りでは、北アルプスの眺めもいいですね。100名山の常念岳なんかはよく見えます。
反対側のD席は、恵那山や松本周辺の美ヶ原。あと、なんといっても姨捨駅付近の日本3大車窓に数えられる風景が最高です。
しなのは、ワイドビューと言うだけあって、大きな窓からこれらの車窓を楽しむことができます。ただ、ワイドビューひだみたいに、座席が一段高くなっていないので、一段高ければもっと眺めはよくなると思います。
そして、一番前の1番席においては、前面展望を楽しむことができます。実は、私は、10時打ちで1D席か1A席を狙っていましたが、大阪便の廃止が決まったせいか、取ることができなかった経緯があります。
1A席と1D席なら、前面展望に加えて、横の車窓も眺めることができるからおすすめです。ただ、1A席と1B席の前には運転席がありますので、おすすめは1D席です。
ちなみに、座席が高いので、2番席において、前面展望は全く望めません。
しなののグリーン車においてのおすすめの席は、1Aと1Dです。
そこが取れなかった場合は、木曽川の眺めはほとんどA席側なので、A席がおすすめです。
グリーン車自体は、そこまで込み合わないので、日本3大車窓の時だけ、空いているD席に移ればいいと思います。
ちなみに、下りのしなのの1番席は人気があるので、一人で乗る場合は、隣に人が座るリスクが高くなります。二人でなら1番席が絶対的におすすめです。
他に、しなのについて書くことと言えば、車内販売はありません。自動販売機は、ある列車とない列車があります。グリーン車のトイレは洋式です。
以上が、特急ワイドビューしなののグリーン車に乗車した際のレポートです。
2016年2月下旬