キナバル山のラバンラタレストハウス
ラバンラタレストハウスは、キナバル山の標高約3300m地点にある山小屋のひとつで、周辺の山小屋の核となる大きな山小屋です。
というより、キナバル山登山においての核となる山小屋といっても過言ではありません。
ラバンラタレストハウスや周辺の山小屋は完全予約制の山小屋です。
ゆえに、ツアー会社が予約を抑えるようなので、個人で予約とるのはキャンセル待ちになる可能性があります。
そもそも、海外の高峰は、登山許可がいったり、ガイドやポーターを付けることが条件であることが多いです。キナバル山もそうです。
ゆえに、日本からキナバル登山に行くのであれば、最初からまとまっているツアー会社のキナバル山登山ツアーに頼んだ方が賢いです。
私のキナバル登山も西遊旅行のキナバル登山ツアーです。
で、話を戻して、ラバンラタレストハウスは、かなり大きな山小屋です。というより、小さめのホテルと思ってください。建物の見た目も中の設備もそれくらいのレベルです。
ラバンラタレストハウスの入口は山頂側にあり、そこから中に入ると、左手に受付や売店があります。
そこで、水やビールや飲料など色々購入することができます。
入口の右側が、食堂を兼ねてのスペースで、テーブルとイスがいくつもあるスペースになっています。
周辺にいくつかあるペンダント小屋等の宿泊者もラバンラタレストハウスで食事をとることになるので、かなり賑わっています。
2階部分も、パッと見、山小屋には見えないほど立派な作りです。 寝室の部屋は、ドアにカギがかかるようになっています。
今回は、ツアーなので、男女入り混じってですが、一部屋借りられていました。
私たちの部屋は、2段のパイプベッドが3個置いてあります。大部屋でなく、6人部屋です。
っていうか、大部屋自体なさそうですね。
部屋の中もきれいで、かつ広く、荷物を置くようなスペースも十分あります。
日本の山小屋でこれだけ快適に過ごせる部屋ってそんなにないと思いますよ。
少なくとも、私は剣山頂上ヒュッテしか知りません。
そして、コンセントもあって、変換プラグさえあれば、充電もできます。デジカメや携帯の充電ができ助かりました。コンセントのタイプはBFです。
ちなみに、私はソフトバンク携帯でしたが、ラバンラタレストハウスの携帯の電波はバリバリです。それだけでなく、チェックした限りでは、山頂近くの標高3929mの8km地点でも電波は十分ありました。
部屋の唯一の気になる点は、パイプベッドがギシギシとよく鳴ることくらいでしょうか。
トイレは、水洗トイレです。きれいなトイレなのですが、詰まったりしています、そこは海外クオリティー。なお、トイレは、紙が無くなることがあります。
で、なんとシャワーもあります。
しかし、シャワーは、温水は基本的に出ないと思ってください。といっても、日本の3000mの水温みたいに冷たくはありませんので、頑張れば汗を流すことはできますし、頑張らなくても、足を洗ったり、体を拭いたりすることはできます。
食事は、バイキング形式です。
ミーゴレンなどのお料理が約10種類。
サラダやスープもあります。
ご飯やパン、コーヒーやサバ茶などの飲み物。フルーツやスイーツなどのデザート。
山小屋とはとても思えないほどの大充実です。
それでも、サラダや果物は全世界共通なので、なにかしら食べるものはあります。
ただやっぱり、米がまずい。パサパサです。でも、チャーハン系なら逆においしいです。
なお、缶ビールは売店で購入することができますが、冷えていない。
おまけにバカ高い。マレーシアはイスラム教の国なので、お酒を飲まないので、ビールが高いんですよ。ラバンラタレストハウスだけではなく、マレーシア全体的にビールが高かったです。
しかし、翌日、山頂にアタックした後の夕食時は、ガイドが気を利かせてくれて、1本ずつ厨房の冷蔵庫にビールを入れて冷やしてもらっていました。もし、冷たいビールが飲みたいのであれば、物は試しにガイドに頼んでみてもらえばいいと思います。
食事する1階のスペースの外には、デッキ席もあり、そこでも食事をとったり談笑することもできます。ただし、ちょっと寒いですね。
ちなみに、この日は雲海がすごく、まさに雲上の極上テラスといった絶景が広がっていました。
さらに、夕日の時間は、テラスからの夕陽はきれいすぎです。
さらに、ちょっとしたボール遊びなんかもできると思います。って、標高3300mで誰もしないとは思いますが…
そこから上を見上げると、キナバル山の頂上部の岩岩を眺めることができます。かなり絶景ですよ。
以上、キナバル山にあるラバンラタレストハウスについてのレポートでした。
2013年1月下旬