キナバル山のロバの耳
マレーシアのボルネオ島には、東南アジア最高峰のキナバル山(標高4095m)があります。
キナバル山登山ツアーも手ごろな価格で多数あり、日本では、富士山より高い山に登山したい人にとって人気があります。富士山より高い近くの山と言えば、台湾の玉山(ユイサン)かキナバル山になるのですが、ユイ山は標高3952mと4000mにわずかに至っていないためと、登山ツアー料金も数万円しか変わらないためにキナバル山を選択する人は多数います。
海外の高峰登山って、日本と違って自由に登れるわけではなく、登山許可や入山人数制限があったりして、個人で行くとなると面倒なんですね。
キナバル山もその一つです。
私は、このキナバル山に、西遊旅行のキナバル山登山ツアーで登頂してきました。
キナバル山の山頂付近は、岩稜地帯で、山頂部には、様々な個性的なピークがあります。
その一つが、ロバの耳(ドンキーイヤーズピーク)です。
標高は、4054mです。
キナバル山は登山許可や入山制限がある山で、登山口と山頂部のサヤサヤ小屋の所にはチェックゲートがあるくらいなので、ロバの耳は、普通の人は登山させてくれないと思います。それに、完全にロッククライミングです。
ロバの耳は、下のラバンラタレストハウス方面から見ると、鬼の角というかカニのハサミのような形に見えます。
8.0km地点(標高3929m)まで行くと、またちょっと形が変わって、ロバの耳というよりも、2本の巨大な岩が立っているという感じになります。 しかし、サヤサヤ小屋と8.0km地点(標高3929m)の間で、ちょうどいい感じにロバの耳のように見えます。いや~すばらしいですよ。 このロバの耳が2015年6月に起きたボルネオの地震で片耳が崩れました。この地震で死者や怪我人も多数出て、御嶽山・エベレストに続いて山の恐ろしさを見せつけられました。
地震による崩落後のロバの耳はこんな感じになっているみたいです。
これだと、もうロバの耳という名前に似合わなくなりました。もともと、いつ崩れてもおかしくないような形でしたので、大地震には耐えられなくても仕方ありません。
ところで、キナバル山の山頂部は、個性的な岩やピークがたくさんあります。
例えば、槍ヶ岳みたいにとんがったキナバルサウス。
登山道横にあった岩の棒。
それらはどんなふうになってしまったのでしょうか?
すごく気になるところです。
2013年1月下旬