御池からの燧ケ岳登山
燧ケ岳は、福島県にある日本100名山のひとつで、東北地方の最高峰でもあります。標高は2356mです。
燧ケ岳は、見事な双耳峰としても名高く、尾瀬ヶ原の東に位置しています。
この燧ケ岳に、尾瀬の北の玄関口である標高1500mの御池から登山してきました。
燧ケ岳の登山口がある御池は、尾瀬の沼山峠行きのバス乗場でもあり賑わっています。
大きな有料駐車場があります。バイクは無料です。
他には、宿泊施設の御池ロッジや売店やチップ式のきれいな水洗トイレがあります。
燧ケ岳の登山口は、駐車場の奥にあります。
まずは、木道で進み、分岐を右に折れて、小さな沢を渡ると上りになります。
分岐の所には、燧ケ岳まで4.5kmと出ていました。
意外に遠いな。
最初の登りは、なかなかの急登です。
ゴツゴツした岩がゴロゴロしている登山道です。
分岐から約40分で広沢田代に到着です。
池塘が美しい。
広沢田代を過ぎるとまた上りです。
40分ほどで、今度は熊沢田代です。熊沢田代は、広沢田代と違って、広くて、かつ燧ケ岳を望むことができすごくいいです。なので、休憩ポイントとなっています。
熊沢田代から先は、迷いやすい道を登ったり、横に進んで行ったりします。
迷いやすいといっても、そこは100名山。しっかりと行ったらいけない印やロープがありますので安心です。でも、見た目には確かにややこしいのがありました。
そして、最後は浮き岩の急登です。
そして、ついに標高2346mの俎嵓に登頂です。
読み方は「まないたぐら」です。
あんなに晴れていたのに、ガスガスでさっぱりです。
隣の柴安嵓が、あるとは思えないくらい全く見えません。
それでも、最高地点の柴安嵓を目指します。
まずは、かなり急な下りをがっつりと下ります。
下っている途中にガスが晴れてきて、柴安嵓が姿を見せ始めました。
テンションアップです。
下りきったら、今度は、ちょっと手を使うかなという所もある急登です。
俎嵓から約20分で標高2356m、東北地方最高峰の燧ケ岳の最高地点である柴安嵓に登頂できました。読み方は「しばやすぐら」です。
燧ケ岳山頂部は、かなり広いです。
トイレや山小屋などの施設は一切ありません。
燧ケ岳山頂につくころ、ちょうどガスが晴れました。
その燧ケ岳山頂からの景色ですが、絶景です。
まず、眼下に広がる尾瀬ヶ原とその向こうの至仏山。
さらに、方向を変えると、尾瀬沼が地図と同じ形で眼下に見下ろせます。
周りの山々は、武尊山や日光白根山、男体山などの北関東の山々が一望です。
そこから、会津駒ケ岳、平が岳と100名山が360度周りを取り囲んでいます。実は、前日に平が岳に登っていたのですが、その長い長い登山コースも一望です。登る順番が逆になると、ひるんでしまうくらいの距離がありますね。
燧ケ岳の眺めは、相当いい景色だと思ってはいましたが、想像以上でした。
燧ケ岳山頂からの360度パノラマ動画もどうぞ。
山頂が広いので、ご飯を食べたり、軽く昼寝をしたりして、ゆっくりと燧ケ岳山頂で過ごしました。
そして、下山です。
まずは、俎嵓まで戻ります。
ガスが晴れているので、俎嵓では、尾瀬沼をより完全な形で見下ろすことができました。
あとは、たんたんと下山しました。
ガスが晴れているので、上部はいい景色を見下ろしながらの下山です。
途中、上から見る熊沢田代がよかったです。
燧ケ岳は、すごいいい山です。
数々の山を登っている私から見てもトップクラスのおすすめの山です。
難易度も高くないので、中級者なら単独でも大丈夫です。
ちなみに、至仏山もいい山ですよ。
尾瀬って本当にいい所だと思います。
最後に、初夏であれば、燧ケ岳は雪渓が残っている場合が多いので、簡易アイゼンがあったほうがいいみたいですよ。
コースタイム 登山口 → 3分 分岐 → 40分 広沢田代 → 40分 熊沢田代 → 60分 俎嵓 → 20分 柴安嵓 → 20分 俎嵓 → 120分 登山口
2015年9月下旬
注目!30%楽に登れるようになる見て学ぶ登山教室
登山は、道具選びから技術の身につけ方次第で、大きく疲れ具合や楽しみ方が変わります。それらを知らないと危険な上にただの苦行でしかありません。
しかし、実際にそれらをきちんと教わる機会はほとんど存在していません。
そこで、まさにうってつけのDVDとテキストから構成された分かりやすい登山教室を紹介します。
それを見て登山を学び、登山ライフを楽しみましょう。
登山ができると、旅行の幅がう~んと広がりますよ。
あの有名なアルピニスト野口健も推薦する登山家 小西浩文の
『目で見てわかる登山教室』楽しいトレッキング講座