快速マリンライナーのパノラマグリーン車
快速マリンライナーは、岡山駅と高松駅を結ぶ瀬戸大橋線の快速列車です。
快速列車なのに、最高速度は時速130kmと在来線特急と同じ最高速度で走行します。
児島駅に停車する快速マリンライナー
このマリンライナーの基本編成としては、5両編成なのですが、その一番高松駅よりの1号車が2階建ての指定席車両となっています。
この1号車の高松駅寄りの最前面のパノラマグリーンを除いて、1階が普通車指定席、2階がグリーン車指定席となっています。なお、パノラマグリーンの前面のパノラマを楽しめるのは、下りの高松駅行きのマリンライナーになります。
で、マリンライナーは、かなり込み合います。瀬戸大橋線はドル箱路線なのです。
このマリンライナーの下りのパノラマグリーン車に、児島駅から高松駅まで乗車しました。その個人的な口コミというかグリーン車レポートです。
パノラマグリーン車は、1号車の運転席のすぐ後ろの区画です。
高松駅行の下りのマリンライナーに関しては、前面展望を楽しむことができる席がパノラマグリーン車なのです。
座席配置は、2人席と2人席の横4列構造の1列のみです。
席番号は、1番です。
で、高松駅方面に向かって、左手の窓側がA席で通路側がB席、反対側の窓側がD席で通路側がC席です。
座席は、4列シートの為か、大きいという感じではありませんが、上下には大きく、また、マリンライナーの自由席と違って、リクライニングもしますので、座席のすわり心地は悪くないです。
パノラマグリーンの座席
シートピッチは、特急のグリーン車なら120cm以上が当たり前ですが、普通車より多少広いのかな程度です。
そして、フットレストはありません。
テーブルは、インアーム式の小さなテーブルです。この大きさではお弁当を広げることもできません。ただ、窓の横に少し幅がありますので、携帯電話などのちょっとした小物を置くことができます。
グリーン車って考えると正直しょぼいです。
ですが、座席の背面には、ブランケットがあり、自由に利用できるようです。ちょっとだけグリーン車っぽいです。
それでも、マリンライナーのパノラマグリーン車のグリーン車っぽい所は、前面展望のみと言っても過言ではありません。
しかし、これも罠があります。
実は、Ａ席とＢ席の前には、運転席があり、視界がかなり遮られます。前面展望というより、前面方面の上が見えるという感じなのです。
Ｄ席からの前面展望はこんな残念な感じです。
これを少し解消するためか、ＡＢ席の区画は、ＣＤ席よりも1段（15ｃｍほど）高くなっています。幾分かましなのかもしれませんが、ほとんど意味がありません。
ＡＢ席は、1段高くなっています。
なので、下り快速マリンライナーのパノラマグリーン車の前面展望を楽しみたいのであれば１Ｃか１Ｄしかありません。1番おすすめなのは、横も前面展望も楽しめる１Ｄ席です。
１Ｄ席から眺める前面展望。迫力の瀬戸大橋通過が楽しめます。
ということで、パノラマグリーンを予約する際には、「パノラマグリーンが欲しい」というか「グリーンの1番席」が欲しいと指名買いしてください。「パノラマグリーンのＤ席」とか「グリーンの１Ｄ席が空いていたら欲しい」というのがベストでしょうね。
ただ、1号車の指定席は、けっこう埋まっていることが多いです。
グリーン車もまあまあ乗っていることが多いようです。なので、乗る便が決まったら、早めに席を予約した方がいいですよ。
車窓は、なんといっても瀬戸大橋からの眺めです。前面展望だと、橋の下を走っている眺めを楽しむことができます。
他に、マリンライナーのグリーン車について書くことと言えば、車内販売は当然ありません。コンセントもありません。
で、マリンライナーの主要駅間のグリーン車料金ですが、岡山駅―児島駅、児島駅―坂出駅・高松駅が770円。岡山駅―坂出駅・高松駅が980円です。
普通車指定席券が、週末等の繁忙期なら520円（閑散期は320円）しますので、距離によっては、250円のプラスでパノラマラマグリーン車という贅沢を手に入れることができます。
以上が、快速マリンライナーのパノラマグリーン車に乗車した際のレポートです。
2016月8月上旬
