烏ヶ山登山



烏ヶ山は、鳥取県の琴浦町と江府町との境にある標高1448mの山です。

烏ヶ山(からすがせん)との名前の由来は、遠くから見ると烏が羽を広げたような姿に見えることからです。

烏ヶ山の特徴は、なんといっても大山の横にあるとんがった山ですね。このため、山陰のマッターホルンと言われます。

大山と烏ヶ山

大山と烏ヶ山。右のとんがった山が烏ヶ山。

現在は、鳥取県西部地震による崩落で登山禁止となっていますが、それなりに登っている人はいます。私が登山したのは5月下旬の平日でしたが、私以外に2組3名が登山していました。

この烏ヶ山に、鏡ヶ成から往復登山してきた登山レポートです。

烏ヶ山の登山口は、新小屋峠と鏡ヶ成になるのですが、メインの鏡ヶ成については、蒜山大山スカイラインと県道45号線の交差点から100mほどの鏡ヶ成キャンプ場の所です。

烏ヶ山登山口

烏ヶ山登山口

登山禁止なので、しっかりとした看板はありませんが、看板自体はあります。
駐車場は、鏡ヶ成には休暇村奥大山の大きな駐車場がありますし、トイレもきれいな水洗トイレが芝生の広場にあります。

登山口からしばらくは、鬱蒼とした森の中を比較的緩やかに登っていきます。
途中、涸れた沢なんかあります。

烏ヶ山登山道

烏ヶ山登山道。最初のうちはまだ平和です。

20分くらい登っていくと、そこそこの上りになります。
それと同時に、笹が登場です。

そして、斜度が急になるのに合わせて、笹というか藪も激しくなっていき、ヤブ漕ぎ登山の開始です。

烏ヶ山登山道

烏ヶ山登山道。基本的にはこのレベルのヤブ漕ぎです。

そのうち、足元が見えないレベルに。
足元が見えないのに、たまに崖みたいな上を進んでいたりして、注意が必要です。

こういう時、ストックが1本あるとヤブ漕ぎは楽になります。
私は、シングルストックですが、すごい助けられたと思います。

服装も、暑いからと言ってTシャツで登山なんかしていると、虫にかまれたり、笹の葉で肌を切ると思います。私の場合は、長そで軍手の装備に加えて、持っていたタオルを首に巻いて登山しました。

そのうち、急登のヤブ漕ぎに変わります。
急登のヤブ漕ぎって、顔まで藪に埋もれます。

たまにヤブ漕ぎしなくていい箇所もあるのですが、ほぼヤブ漕ぎです。
しかも、ひどいところは道とは思えません。

烏ヶ山登山道のヤブ漕ぎ

酷い場所はこの有様です。もはや道とは言えません。

私は、山菜取りやキノコ採りの経験が十分あるので、何ともありませんが、整備された登山道しか登ったことがない人にはありえない登山道と思います。

私も、正直、かなりきつかったです。
急だし、暑いし、景色は見えないし、猛烈なヤブ漕ぎだし、虫はブンブン飛んでいるし、今まであちこちでヤブ漕ぎをしてきましたが、烏ヶ山がぶっちぎりで酷いです。

ちなみに、さらに悪いことに、このヤブ漕ぎ区間の地面は泥です。もし雨が降っていたり、その翌日はものすごく滑ると思います。

そうこう苦戦して登山しているうちに、崩落区間に来ました。
手を使った方がいいくらいの岩登りです。とはいえ、もう十分安定していて、危ないという感じではありません。

崩落個所

普通は下からの写真しかないので、あえて崩落個所を上から見た写真。ここを登ります。でも、難しくはないです。

というより、崩落がどうこう言うより「ヤブ漕ぎから解放された!」このひと言に尽きると思います。なんせ、ここまでの半分以上の時間ヤブ漕ぎ登山道でしたから!
あと、鏡ヶ成の休暇村奥大山が眼下に望め、登ってきた感を感じさせてくれます。

鏡ヶ成

鏡ヶ成の象徴である休暇村奥大山を望む

ロープを使ったりして登りきったら、烏ヶ山山頂と思いきや、偽山頂でした。
烏ヶ山って、双耳峰みたいになっていて、鏡ヶ成から見ると、山頂は見えていなかったんですね。
初めて知った。

偽山頂の向こうには、さらにとんがった山頂が見えます。

偽山頂から烏ヶ山山頂を望む

偽山頂から烏ヶ山山頂を望む

「あそこ登れるの?」ってちょっと思いましたが、通常、どこの山でもそこに行ったらルートが確保されています。

烏ヶ山もそうです。

とりあえず、山頂を目指します。
山頂までは、まずは軽く下ります。
それにしても道が細い!一組すれ違ったのですが、すれ違えそうな場所までバックしました。

で、最後は、ロープ場を登って今度こそ烏ヶ山山頂に登頂です。

烏ヶ山の岩登り

烏ヶ山山頂直下の岩登り。こちらも上から撮ってみました。

烏ヶ山山頂は、意外にもそこそこ広いです。

烏ヶ山山頂

烏ヶ山山頂

景色は、奥に大山どん!!南半分の蒜山などの下界が一望です。
倉吉方面もよく見えますし、日本海も望めます。
いや、絶景です。

大山を望む

烏ヶ山山頂から大山を望む。標高300mと差がないが圧倒的に高い。

倉吉方面の景色

倉吉方面の景色。霞んでいましたが日本海も見えます。

南側の景色

南側の景色。蒜山から江府方面が一望です。

ただ、虫が多い。うっとおしいです。

今度は下山です。
烏ヶ山山頂直下の岩場を慎重に降りて、偽山頂に戻ります。

偽山頂を過ぎてすぐに、新小屋峠からの登山道との分岐がありました。
登っている時は、完全に気づきませんでした。
看板もないし、細いから分かりませんでした。

そっちに降りても大して変わらないのですが、どれほどのヤブ漕ぎが待っているか分かりませんので、無難に来た道で下山しました。

下山は、ヤブで足元が見えませんので、小さな歩幅で慎重に下りました。

烏ヶ山、山陰のマッターホルンと言われるだけあって、かなり急な登山ですが、難易度はそれほどでもありません。中級者コースだとは思いますが、初心者でもがんばれば登れるレベルです。

ただし、ヤブ漕ぎが半端ないので、ある程度の経験は必要だと思います。
いずれ、登山禁止が解け笹を刈ってくれると思いますが、それまではあまりおすすめできません。

しかし、ヤブ漕ぎの経験を積みたいという人には最適な山ですよ(笑)

コースタイム 登山口 → 80分 偽山頂 → 10分 烏ヶ山山頂 → 10分 偽山頂 → 60分 登山口

2015年5月下旬




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