特急やくものパノラマグリーン車
岡山駅と出雲市駅を結ぶ特急やくもには、パノラマグリーン車が連結されているものがあります。
ポケット版でない、駅などに備えられている太い時刻表には、パノラマグリーン車で運転されると書かれていますので、どのやくもがパノラマグリーン車なのかは分かります。
この特急やくものパノラマグリーン車の8C席に、岡山駅から出雲市駅まで乗車した際の乗車レポートです。
やくものパノラマグリーン車は、出雲市駅よりの1号車です。岡山駅から出雲市駅に向かう場合は、前面展望を眺めることができます。
まずは、座席配置ですが、通路を挟んで1席と2席の配置で10列プラス最後尾だけ1席ずつ並んでいます。全部で32席です。
席は、出雲市駅方面に向かって左手が2席で、反対が1席構造です。1席の方がC席で、2席の窓側がA席・通路側がB席です。席番号は、出雲市駅方面から1・2~11となっています。
11のみA席とC席の1席ずつです。
私の席は、いい席が空いていなかったために8Cです。つまり出雲市駅方面に向かって前から8番目の右側の1人掛けの席という事になります。
パノラマグリーン車の座席は、中央通路より1段高くなっていて、その分視点が高くなり、より車窓からの景色を楽しめるようになっています。しかし、その高さは5cmほど。あってもなくても大して変わらない。
ちなみに、ワイドビューひだやハイパーサルーンにちりんなどのパノラマグリーン車は、通路より10cmくらい高くなっていて、やくものパノラマグリーン車より車窓からの眺めがよくなっています。こうなると、さすがに違います。
さて、この出雲市駅行きの特急やくものパノラマグリーン車には、絶対的なおすすめの席があります。
それは、一番前の1席です。1席だと、前面展望を眺めることができるからです。
さらに、窓側のA席とC席だと、前も横も車窓を楽しむことができます。どちらかというと、1C席が最高です。1A席だと、前に運転席があり前面展望がほんの少し遮られるからです。
次に、やくもの横の車窓ですが、A席だと備中高梁駅までは高梁川の車窓がいいです。反対にこの区間はC席だとほとんどいい景色はありません。
しかし、鳥取県に入ると、C席だと所々に大山の眺めや、その後の島根県に入ると中海や宍道湖を眺めることができます。
けっきょく好き好きですかね。
もし、一人の場合で、川の景色を眺めたいというのであれば、11A席が唯一A席で一人掛けですので、指定買いしてみてください。
まあ、やくものパノラマグリーン車に乗車するのであれば、1C席と1A席こそが最高です。切符を取る際には、物は試しに空いているか聞いてみましょう。
さて、肝心の座席ですが、ややふっくらのいいシートです。
ただ、テーブルがインアーム式のみであまり大きくなく、弁当をおいて飲み食いしている時に狭さを感じました。
パノラマグリーンのやくもについてのその他としては、噂ほどの揺れはありませんが、振り子式だけあってけっこう車両は傾きます。
そして、車内販売はありません。だけでなく、飲料の自動販売機もありません。岡山駅から出雲市駅までは3時間以上ありますので、飲み物を持ち込まないとややきついですね。
コンセントについては、少なくとも私の座席である8C席にはありませんでした。1人掛けシートに無いのであれば無いという事です。実際、他の座席もざっと見た感じではなさそうでした。
最後に、グリーン車のトイレは1つですが、普通車から見たら「グリーン車」と書かれた仕切られたドアの奥にありグリーン車の乗客以外は利用しにくい環境で、そんなに込み合わないです。トイレ自体も、洋式のキレイなトイレです。
以上が、特急やくものパノラマグリーン車に乗車した際のレポートです。
2015年1月上旬