8600系新型いしづちの乗車レポート
高松駅と松山駅を結ぶ特急いしづち号に乗車した際の、個人的な口コミというか乗車レポートです。
ただの「いしづち」ではありませんよ。8600系の新型の特急いしづちです。
8600系といえば、前面のSLを彷彿させるデザインが特徴的な車両です。現在、しおかぜといしづちの一部の列車に採用されています。
最高時速は130㎞です。8600系いしづちは空気バネ式車体傾斜方式を取り入れています。これにより、振り子式ほど傾かずに、最高時速130㎞で走ります。
空気バネ式車体傾斜方式って正直よく分かりませんが、車体が傾く時に「シュー」というか「シュコー」みたいな水中でのダイバーの呼吸音を小さくしたみたいな音が聞こえていました。
さて、8600系いしづちは、基本的には普通車指定席1両、自由席車両1両の2両編成の特急列車で、宇多津駅からしおかぜと連結されて松山駅に向かいます。
座席配置は、2人席と2人席の横4列構造です。
で、松山駅方面に向かって、左手の窓側がD席で通路側がC席、反対側の窓側がA席で通路側がB席です。
座席は、愛媛のオレンジ色と香川のオリーブ色です。
8600系新型いしづちの座席の座り心地は、新しいだけあってなかなかよいです。フットレストもあります。そして、グリーン車でもないのに枕もあります。
テーブルは、座席背面式のやや大きめのテーブルです。座席背面には、コートフックとドリンクホルダーと網状のマガジンラックがあります。しょぼいグリーン車よりいいかもしれない…
そして、この8600系の新型いしづちには、驚くべき便利な特徴があります。
それは、各座席にコンセントがあるということです。グリーン車にコンセントは結構ありますが、8600系いしづちは自由席まであります。しかも、700系の「のぞみ」のように壁際にあるというものでなく、各座席の肘掛の先端についています。
なので、通路側席の人も遠慮なくコンセントを使うことができます。
トイレも、多目的トイレがあったりとかなり最先端です。
で、いしづちからの車窓ですが、D席は四国の山々です。川之江駅から壬生川駅間は、海から近いのに1500m~2000mという高峰がさながらアルプスのように並んでいます。石鎚山も見えます。
A席は、瀬戸内海を随所で眺めることができます。
以上が、8600系の新型いしづちに乗車した際のレポートです。
個人的な評価をしますと、8600系の新型いしづちはすごくいいです。でも、8600系は一部のいしづちだけです。
ポケット式でない大きな時刻表なら「新型車両で運転」みたいなことが書かれていますので、時間にこだわらないのであれば狙って予約するのもありですよ。
2016年8月上旬