トワイライトエクスプレスの予約
予約できない、切符が取れない事でも有名な、大阪駅と札幌駅を約22時間かけて走る日本を代表する豪華寝台特急トワイライトエクスプレス。
豪華といっても、B寝台がたくさんあり、値段的にはかつてたくさん走っていたブルートレインと変わりません。
トワイライトエクスプレスにいつかは乗ってみたいという人は非常にたくさんいます。
そんな中、2014年の5月にかつてからささやかれていたトワイライトエクスプレスの廃止が正式に発表されました。
このトワイライトエクスプレスが2015年3月に廃止のニュースは、全国ニュースとして取り上げられるくらいでした。とくに北海道では、かなり大きなニュースとなっていました。
なぜ、北海道でトワイライトエクスプレス廃止のニュースが大きく取り上げられていたのかを知っているのかというと、くしくも両親をトワイライトエクスプレスで連れて行く北海道旅行の最中で聞いたからでした。
ということで、私はトワイライトエクスプレスには、2010年冬と2014年春の2回乗車した経験があります。そのうち、2014年には同じ便で2枚の切符を手に入れた経験があります。
その経験を踏まえて、トワイライトエクスプレスの予約について書きます。
トワイライトエクスプレスの切符の取得難易度は、S級とかA級とか言われますが、じつは、スイートやロイヤルといわれるA寝台の予約でなければ、そこまで困難ではありません。
ここで書いた方法でチャレンジすれば、1回から3回で予約できると思います。
ただし、トワイライトエクスプレス廃止のニュースを受けて、当時よりは厳しくなっているのではと推測します。
では、順を追って見ていきます。
まず、JRの指定席の発売(予約)というのは、特別な場合でもない限り1箇月前の10時ちょうどです。トワイライトエクスプレスといえど同じです。この知識が最低限必要です。
で、どうするのかというと、JRのみどりの窓口に行き、10時ちょうどにトワイライトエクスプレスの欲しい席を言い押してもらうわけです。これを10時打ちなんて言います。
トワイライトエクスプレスの個室を予約したいのであれば、この10時打ちが絶対条件です。
10時打ちのやり方ですが、私の場合は、9:57分くらいに自分の順番が回ってくるように並びます。並ぶと不確定要素がありますので、みどりの窓口が空いているような駅で狙いましょう。
そして、トワイライトエクスプレスの欲しい日時と区間と部屋を伝え「10時ピッタリに押して欲しい」と頼みます。たいていの場合は、この要望を受けてくれます。さらに、携帯電話で「117」につないで、時報を聞いて「プ・プ・プ・ピーン」のピーンのタイミングでリターンキーを押してもらうようにお願いしてください。
仮に通常は10時打ちを受けてくれない駅(私は今の所知りません)でも、3分くらい前だと、機械を押したりしているうちに2分くらいかかりますので、1分くらい前になります。このくらいのレベルだと、まず受けてくれるでしょう。
トワイライトエクスプレスの予約すなわち切符取得はこの10時打ちの方法しかありません。
旅行会社に予約してもらう方法もありますが、基本的に旅行会社も通常は無理です。
ただ、大手になると、自分のツアー分であるBコンパートとかをあらかじめいくつかJR西日本との契約で確保しているなんて言われていますが、それだと自由がきかないうえに、まずBコンパートで個室はほとんどありません。
ゆえに、みどりの窓口に行って10時打ちしてもらうしかありません。
なお、JR西日本の電話予約サービス5489サービスに9時57分くらいに電話して、10時打ちしてもらえるのか聞いたところ、「できない」との回答をもらいました。
さて、10時打ちさえすれば、トワイライトエクスプレスの予約はできるのか?切符は手に入るのか?という事ですが、私の経験と推測でその点について書きます。参考程度にはなると思います。
私が過去に取得したのはすべてB個室のシングルツインでした。
2010年の時は、10時打ちで一発で取れました。
2014年の時は、最初はA個室のロイヤルを狙っていました。で、その結果ですが、3回ロイヤルを10時打ちしてもらいましたが、ダメでした。で、その3回すべてでロイヤルがダメの後に即座にシングルツインに切り替えるのですが、3回ともダメでした。
ロイヤルを狙った後、シングルツインに切り替えると、早くても10時1分くらいになります。1分後にはB個室のシングルツインも予約できないという事です。
そこで、方針を変えました。シングルツイン2枚取ることにしました。しかし、1枚取ってそのあとまた1枚というのでは、2枚ゲットは非常に厳しいということが分かっています。
なので、協力者を用意して頼みました。
そして、別々の駅に行き、10時打ちをしてもらいました。
最初は1枚だけゲットできたので、それをキャンセルしたのですが、2回目、見事に1枚ずつの2枚ゲットすることができました。
この点から考えると、10時打ちすればB個室であれば予約できるという事です。
ただし、これは、あくまでトワイライトエクスプレスの正式廃止が決まる前の事です。当時より確実に厳しくなっていることは間違いないです。
そのいい証拠が、ヤフオクでのトワイライトエクスプレスの切符のオークション。すごい値段が付いています。
なお、B個室ツインとかBコンパートであれば、10時ちょうどでなくても、1分くらいなら手に入る可能性はあると思います。
2010年の時は、発売1週間後にトワイライトエクスプレスの個室ってありますか?とすでに持っているにもかかわらず聞いたら、Bツインが1室だけ残っていますと言われた経験がありますから。
で、廃止目前の2015年の2月乗車分(雪祭りの期間中)も10時打ちでシングルツインをゲットできました。もちろん、時報を聞きながら取ってくれました。
トワイライトエクスプレスの廃止は刻一刻と迫っています。
もし、どうしてもトワイライトエクスプレスに乗りたいというのであれば、切符が取れた時に休みを取るという方針でいた方がいいですよ。
それが無理なのであれば、少しでもトワイライトエクスプレスの切符を10時打ちで狙っている人が少ない平日で、たとえ一人でも、可能性が少しでも高いBツインを10時打ちで狙う事をおすすめします。
これだと、2人で利用しない場合は、確かに割高ですけど、廃止目前のトワイライトエクスプレスに乗車したいのであれば、このシングルツイン+7000円ちょっとは安いもんですよ。
なお、A個室以上のロイヤルやスイートを狙うのであれば、2人以上で何日もチャレンジしてみてください。最後尾スイートについては、もともと不可能と言われています。
以上、廃止直前でのトワイライトエクスプレスの予約方法についてでした。
2015年1月上旬