特急北越乗車レポート



特急「北越」は、新潟駅と金沢駅を結ぶJRの特急列車です。

この北越号も、北陸新幹線開業の3月14日から姿を消してしまう特急列車のひとつです。非常に残念です。なお、北越のラストランは、3月13日です。

この廃止目前の北越に、乗車した時のレポートを書きます。。

新潟駅の北越

新潟駅に停車している国鉄色の北越

私が乗った北越は、10:12分新潟駅発の北越4号でした。
座席は、2号車普通車指定席のD席です。

座席の配置ですが、グリーン車も含めて、日本海側がD席で、そこからDCBAと並んで、反対の立山連峰側の窓側席がA席になります。
新潟駅で乗車した時は、D席は海側でなく山側なのですが、スタート直後は東に回りこむように進んで行くからそうなります。

グリーン車についてですが、北越のグリーン車は半室構造で、横4列縦4列の16席しか座席がありません。
とはいえ、JR東日本や東海に存在している在来線の横4列グリーン車は、グリーン料金を払う価値がないとも言われていますので、私は普通車指定席を迷わず選びました。

北越北越の普通車指定席車両

北越の普通車指定席車両の中

で、新潟駅の改札から中に入ると、そこには国鉄色のなつかしい北越が待っていました。

北越は、国鉄時代の車両485系の特急なのですが、リニューアルされていたりして、水色っぽい色を使った車両がメインです。
しかし、そこには、485系だけでなく、赤色とクリーム色の国鉄色が待っていました。ラッキー。

で、北越に乗車します。

さすがに、ぼろさや古さは隠せていません。
それがまた味があっていい。

この平成27年という時代に、特急列車で完全手動のドアなんて他にあるのでしょうか?
おまけに、各車両の入口上部にある「自由席」とか「指定席」とかのプレートもはめ込み式です。

北越のプレート

手動ドアと上のプレートも時代をしのばせます

トイレも、完全和式です。でも、間接照明っぽいのが少ししゃれています。

北越のトイレの照明

北越のトイレ内の照明

私が北越に乗車したのは、平日だったこともあってか、普通車指定席も自由席もグリーン車もガラガラでした。
でも、ラストランの日は込み合うでしょうね。

新潟駅を出た北越は快調にスピードを上げます。
北越の最高速度は、時刻120㎞ですが、かなりの区間それに近いスピードで走行します。

窓から見える景色ですが、D席はなんといっても、日本海の景色です。
反対のA席の車窓は、立山連峰などですね。
でもやっぱりD席がおすすめの座席です。北越からのぞむ日本海は、かなり海が青くきれいな所があります。

この北越、なんと全区間にわたって車内販売が存在しています。
在来線の車内販売は、完全撤退しているJRが多い中での貴重な車内販売です。
といっても、積極的に車内を巡回しているという感じではなく、3時間ちょっとの乗車で3回しか来ませんでした。

私は、せっかくなので、リンゴのアイスを買いました。
「かなり固いので、少しとかしてからお召し上がりください。」と言われました。

なので、背面テーブルに置いて、少したってから越後平野の車窓を見ながら食べました。
リンゴのカップアイスなんて普段はまず食べないので、結構おいしかったですよ。

なお、やはり廃止が近い事や私が乗ったのが国鉄色の特急だったせいか、沿線ではそこそこの人が撮影していました。

ちなみに、北陸新幹線開業後は、この北越の後継として、新潟駅と上越妙高駅(一部新井駅)間には、特急しらゆきという新しい特急列車が走ることになります。

以上が、廃止目前の北越に乗車した際の乗車レポートでした。

2015年2月中旬

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