特急オホーツクのグリーン車
札幌駅と網走駅を結ぶ特急オホーツク号のグリーン車に乗車した際のレポートです。
特急オホーツクは、札幌駅から網走駅までの370㎞以上の長距離を走る特急列車です。最高速度は時速110㎞と、特急としては遅く、札幌と網走間は5時間30分近くかかります。なので、グリーン車でゆったり乗車するのとしないのでは、疲れが別物です。それだけでなく、オホーツクは結構乗車率がいいです。とくに、流氷の季節だと、普通車は満席、自由席には立ち客が出ることもあります。
そんな状態で5時間半はかなり苦痛だと思います。
そういう時は、グリーン料金を奮発する価値が大きいです。例えば、JR北海道が発売している「グリーン&グリーン切符」という往復のグリーン指定券・往復の特急券・往復の乗車券がセットになったお得な切符があります。これだと、普通に、普通車指定席で往復する料金と大きく変わりません。
で、オホーツクのグリーン車ですが、3号車の半室がグリーン車になります。
座席配置は、札幌駅を出発する時で説明します。なぜなら、途中の遠軽駅で進行方向が変わり、その時、座席を回転させるために反対になってしますからです。
網走駅方面に向かって進行方向左手が1席で、反対が2席構造です。1人席の方がC席で、2席の窓側がA席・通路側がB席です。席番号は、網走駅方面から1・2~7となっています。
全部で21席のプレミアムな空間です。
グリーン車の座席自体は、かなり大きく、ゆったり座れます。
しかし、特急オホーツクは、別名ボローツクなんて皮肉られることもあるくらい古い車両です。そのため、グリーン車の座席といえど、ちょっと使い込まれている感はあります。
といっても、私は気にならないどころか、非常に快適でした。
座席のタイプは2種類あるみたいですね。私はグリーン&グリーン切符だったので、往復グリーン車だったのですが、行きと帰りでは座席のタイプが違っていました。
シートピッチは当然広く、フットレストもあります。
テーブルは、インアーム式の、半テーブル構造です。北海道の鉄道では、何かしら飲食物を広げる人が多いと思いますので、そう考えると、少し狭いかなと思います。
それでも、座席背面には、マガジンラックがありますので、そこにペットボトルなどを置くことができます。
また、窓の所にも、小物であれば置くことができるくらいの幅があります。
コートフックもあるので、袋などをひっかけることもできます。
ただ、残念なことに、コンセントはありません。
オホーツクは、長時間乗車する人が多いので、この点は残念極まりないですね。
もう一つ残念なことをいうと、設備面ではありませんが、トイレに行くために、普通車の乗客がグリーン車室を通り抜けします。
そして、車内販売もあります。
おすすめは、サッポロクラシックという北海道限定ビールと車内販売限定のサーモンジャーキーを買って飲むことですね。
しかし、2015年3月31日をもって、オホーツクの車内販売は廃止されました。トホホ…
で、オホーツクからの車窓ですが、二人席のA席だと、晴れていたら大雪山や網走湖を眺めることができます。
反対のC席だと、旭川市街地や、遠軽駅前の瞰望岩(がんぼういわ)の眺めを楽しむことができます。
どっちに座っても、素晴らしい北海道の雄大な大地の眺めを楽しむことができます。なので、おすすめの座席というのは車窓の面ではA席かC席ならどっちでもいいと思います。そして、なんといってもJR北海道にはグリーン車サービスがあります。
オホーツクにもありました。
まず、乗車したら、ひざ掛けを利用するか聞いて回ります。
その後は、何種類かの雑誌を持って、同じようにいるかどうか聞いてくれます。
それから、おしぼりも配ってくれます。
最後は、ドリンクサービスです。
たしか、コーヒー・紅茶・オレンジジュース・お茶があったと思います。
私はホットコーヒーを頼みました。
このドリンクサービスは、その時でなくても、後でもらうことができるんですね。
なので、私は、旭川駅を出たころに持ってきてくださいと頼んで、旭川駅を出た後で持ってきてくれました。
ほかには、ちょっとイレギュラーなのですが、私が乗ったのは2月14日のバレンタインデーでした。
なので、チロルチョコでしたが、チョコレートをひとつずつ配ってくれました。
こういう細かいサービスがいい。
ですが、JR北海道もグリーン車サービスの見直しをしました。
2015年3月31日でオホーツクのグリーン車サービスはなくなりました。
残念極まりない!!
なんか、オホーツクから色々と無くなりましたね。
遠軽駅の「かにめし」もこの影響でなくなったらしいですし。
ほかに、オホーツクのグリーン車について書くことはというと、遠軽駅で進行方向が変わります。
なので、前後の乗客に「座席を回転させましょう」と言わないといけないのかと思っていましたが、アナウンスで座席の回転をお願いされます。
あとは、オホーツクのグリーン車は結構乗車率がいいです。
流氷のシーズンなんかは、席を取るのなら、油断せずに早めにとっておいた方がいいですね。
以上が、特急オホーツクのグリーン車に乗車した際のレポートです。
2015年2月中旬