塩水橋からの丹沢山・蛭ヶ岳登山
丹沢山は、神奈川県にある日本100名山のひとつで標高は1567mです。
蛭ヶ岳は、丹沢山系の最高峰で標高は1673mです。そして、神奈川県の最高です。
この丹沢山や蛭ヶ岳、塔ノ岳なんかをまるっと総称して丹沢山ということが多いです。
丹沢山は、関東で登山を趣味にしている人なら一度は登っているのではないでしょうか?
それくらいメジャーな山です。
なので、色々なルートがあります。丹沢山・蛭ヶ岳のメインルートは、都市部からアプローチのいい大倉という所になりますが、私は、おそらく最短だと思われる塩水橋の所から登山しました。
実は、丹沢山・蛭ヶ岳は、標高の割に長いんですよね。
塩水橋からのピストンでさえ、丹沢山頂を経て蛭ヶ岳まで縦走すると20km位の距離になります。ゆえに、決して楽な山ではありません。
とはいえ、宿泊できる山小屋も随所にあり、日帰りしようとせずのんびり行けば、初心者でも楽しめるのが丹沢山系なのです。
この丹沢山系のメインである丹沢山・蛭ヶ岳を塩水橋からピストン登山したレポートです。
今回の登山口になる塩水橋は、宮ヶ瀬湖から県道70号線を南下していきます。で、ヘアピンカーブの所が塩水橋です。塩水橋と書かれた看板もあります。
宮ヶ瀬湖から塩水橋までは、それ程の距離ではないのですが、完全1車線の険道です。交通量こそ少ないものの自転車も走っているので運転は慎重にならざるをえません。
塩水橋の所には、駐車場はありません。ただ、数台停めることができるスペースはあります。でも、本当に数台です。そんな状況なので、トイレも当然ありません。
スタートは、林道のゲート横からスタートです。
林道は舗装林道です。0.4kmで分岐に到着します。
この分岐をまっすぐというか左に行くと、丹沢山まで6.2km、右の塩水林道で行くと7.4kmと出ています。ただ、舗装林道で行くことができる距離が全然違い、まっすぐは1.3km、右は4.6kmです。
コースタイム的にもまっすぐの方が早いらしいのですが、今日は長いので、下りは舗装林道の方が長い方が楽で速いだろうと目星をつけ、右の塩水林道経由で丹沢山を目指すことにしました。
もうひとつのコースは下山でも使わなかったので何とも言えませんが、この選択は間違ってなかったと下山した後に思いました。
塩水林道は、5度くらいの斜度でどんどん上っていきます。舗装林道なので、完全にハイキングです。
林道の終点には雨量計の建物があり、そこから登山道になります。そこには丹沢山まで1時間20分、2.9kmとの看板が出ています。
登山道は、よく整備されています。最初のうちは斜度も大したことがないので、比較的楽に登ることができます。そのうち少し急にはなりますが急登ではありません。
で、最初まっすぐ進んだ本谷林道からの登山道と合流します。林道終点から1.7kmの距離なので、残りは距離にして1.2kmということになります。ちょっとここで休憩します。
ここからは、天王寺尾根を上っていきます。最初は、平坦に進みますが、後半は丹沢山に向けて一気に登ります。途中、短い鎖場もあります。でも、全く難しくないのでご安心を。
で、上りきって、宮ヶ瀬湖からの丹沢三峰コースと合流したら、丹沢山山頂はすぐそこです。
そして、丹沢山頂に到着しました。
丹沢山山頂部は、かなり広いです。
休憩できる大きな椅子もあります。みやま山荘という宿泊できる山小屋もあります。トイレも1回100円のチップ式バイオトイレがあります。
大倉(塔ノ岳方面)からの縦走路も丹沢山頂で合流します。なお、丹沢山から塔ノ岳までは2.5kmと出ていました。
眺望ですが、私の時は、雲が迫っていていまいちでしたが、晴れていたら富士山等を眺めることができたと思います。ただ、仮に晴れていても、そこまで眺めのいい山頂とは言えないです。
丹沢山頂からは、蛭が岳方面への縦走路が延びているのですが、その縦走路からの眺めの方が丹沢山頂よりもずっといいですよ。
それにしても、平日とはいえ、丹沢山頂なのに人が少ない。丹沢でも平日は少ないことがあるんですね。
で、休憩して蛭ヶ岳に向かいます。蛭ヶ岳までの距離は3.3kmです。正直「えっ!?そんなに長いの?」って思いました。とはいえ、アップダウンは100mレベルの縦走路なので、頑張ります。
先ほども書きましたが、縦走路の景色は快晴なら最高です。最初のうちは南と西の景色、後半は北側の景色を望めます。私の時も最初のうちは相模湾までかろうじて見えました。でも、その後ガスりました。
丹沢山-蛭ヶ岳間は、ざっくりいうと3つの小さなピークを越えていきます。
完全に晴れていれば、緑が最高の尾根道の縦走路だと思います。景色も間違いなくいいです。途中には、屋根付で景色のいい休憩舎もありますので、そこで休憩したらいいのではと思います。
ただ、私は急いでいたし、ガスってきたので通過します。
で、この縦走路、どこから登ってきても、もうかなりの距離を動いていることになります。そんな状態なのに、お気楽縦走路では決してありません。
途中には、鎖場もあります。ただ、この鎖場も簡単なので、ご安心を。丹沢は非常に親切にできていますね。
そして、ついに蛭ヶ岳山頂に到着です。
蛭ヶ岳山頂もなかなか広いです。丹沢山と同じく大きな椅子もあります。山頂には、宿泊できる蛭ヶ岳山荘という山小屋もあります。
蛭ヶ岳からの景色は丹沢山と違って、間違いなく素晴らしいです。でも、私の時はガスって駄目でした。また、快晴の日にリベンジしたいです。
私の場合は、蛭ヶ岳で今来た道を塩水橋まで戻ります。遠くで雷が鳴り始め、万が一にでも稜線で捕まるわけにはいかないので、急いで丹沢山まで戻りました。
蛭ヶ岳-丹沢山間の3.3kmは景色が見えないとほっんとうに長いです。丹沢山まで、戻った時は、ちょっと達成感を感じてしまいました。まだまだ塩水橋まで下山しないといけないのに…
丹沢山を出発してから、ヒルに警戒していましたが、樹林帯もほぼなかったからか、全然いませんでした。
丹沢山について休憩しているうちに、雷もこちらには来ず、少しだけガスも晴れ、後はもうたんたんと下ったという感じでした。
登山道を下り、塩水林道終点の雨量計の所まで戻ってきた時は、さすがに疲れたという感じでした。
でも、ここからは4.6kmの舗装林道歩きです。しかも下り。登山後の舗装林道は関節に来るけど、足首をひねるなんてことは通常おきません。この時、ルート選択の正しさを実感しました。
そして、長い林道を歩き終え、塩水橋まで戻ってきました。下山完了です。
丹沢山は、標高の割に長いという噂通りの山でした。最短と言われる塩水橋からですら長かったです。
ただ、ルートはよく整備されていますし、難しい所もなく、看板も充実しています。
そのおかげか、丹沢山-蛭ヶ岳への縦走路では、3人もトレランの練習をしていた人とすれ違いました。まあ、長くて、比較的安定している縦走路はトレラン練習には打ってつけです。
丹沢山に登り蛭ヶ岳まで縦走するのは、技術的な難易度は高くないです。最短の塩水橋からでも日帰りしようと思えば、体力的には結構きついかもしれませんが、アルプスに登ると思えば楽です。
なので、これからアルプスに登ろうという人のトレーニングとしては最適だと思います。
コースタイム 塩水橋 → 70分 塩水林道終点(雨量計) → 50分 合流点 → 40分 丹沢山山頂 → 80分 蛭ヶ岳山頂 → 70分 丹沢山山頂 → 60分 → 塩水林道終点(雨量計) → 60分 塩水橋
2016年10月上旬
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