甲浦駅と奈半利駅を結ぶバス



阿佐海岸鉄道の終着駅である甲浦駅と、土佐くろしお鉄道ごめんなはり線の終着駅である奈半利駅の間には鉄道は通っていません。

距離も約100㎞とかなりありので歩いて行けるようなのものではありません。

でも、この2つの駅を結びたいという需要はそれなりにあります。まあ、間には、日本屈指の知名度の高い室戸岬がありますしね。

それを実現してくれるのが、高知東部交通の路線バスです。

私は、甲浦駅から奈半利駅までバスでつないでみました。
その時のレポートです。

甲浦駅と奈半利駅を結んでいるバスは、国道55号線を主に走ります。

室戸岬の東側にある室戸世界ジオパークのバス停から西の区間は、1時間に1本以上あり、それなりに便利ですが、甲浦駅から室戸世界ジオパークバス停までは、1日7便なのでかなり貴重です。

でも、室戸岬は、室戸世界ジオパークのバス停よりも西で、バスの便があるので、降車して観光することもできます。

なんにせよ、甲浦駅から奈半利駅をバスで結ぶのであれば、甲浦駅―室戸世界ジオパークのバスの便に合わせる必要があります。

甲浦駅のバス停の場所は、甲浦駅の駅舎のすぐ脇にあります。
なので、甲浦駅の椅子に座って待っていればいいです。

甲浦駅

甲浦駅。バス停はこの写真でいうと駅舎の左側です。

甲浦駅には、観光案内所もありますし、そこでレンタサイクルを借りることもできます。

もちろん、きれいなトイレもあります。バスには当然トイレがありませんので、トイレをすませておきましょう!

バスは、甲浦岸壁から来るので、甲浦駅のバス停でバスが待っているというわけではありません。

バスがやってきたので、整理券を取って乗り込みます。

甲浦駅のバス停からは、それなりに乗りました。といっても、6人ですが…

バスは、いたって普通のバスです。
でも、走っていく区間の大部分は海沿いなので、車窓はなかなかです。

ちょっと驚いたのは、バス停の多さです。
とはいえ、室戸岬までに、ほとんど乗り降りはありませんでした。

室戸岬から先は、多少乗り降りがありました。

室戸市の中心街の数キロ手前に、高知東部交通の室戸営業所のバス停があります。

そこで、運転手が交替していました。だって、このバスは、奈半利駅から先も走り、最終的には安芸駅も経由して安芸営業所まで行きます。時間にしたら約2時間半です。運転手もぶっ通しだときついでしょう。

乗る方も、ぶっ通しだときついですよ。甲浦駅と奈半利駅間は、所要時間約1時間50分ですから。

という感じで、奈半利駅に着きました。
料金は、運転手横の料金箱に払います。料金は2340円。

奈半利駅のバス停は、高架駅の奈半利駅を降りた数m先にあります。行けば分かります。

ちなみに、甲浦駅前は、家すらほぼ皆無ですが、奈半利駅前には、大きめのスーパーがあります。ちょっと時間がある時は、買い物もできます。

いや~、こんなに長い時間路線バスに乗ったのは初めてでしたが、楽しかったです。

甲浦駅と奈半利駅、駅での乗換も簡単だし、バスで結べはこんな感じなので、室戸岬を公共交通機関でぐるっと回ってみるのもいいかもしれませんよ。

2017年8月上旬

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