三俣山荘の宿泊レポート
三俣山荘は、300名山の三俣蓮華岳と100名山の鷲羽岳の間にある、北アルプスの中でも最深部に位置する山小屋です。
三俣山荘は、北アルプスの縦走路の重要な分岐点に存在しているため、特に重要な山小屋のひとつでもあります。そのために、山小屋自体も大きめで、さらに夏山シーズンには診療所もあります。
この三俣山荘に宿泊した時の個人的な口コミというか宿泊レポートです。
私は、水晶岳、鷲羽岳と縦走してきて三俣山荘に着いたのは17時15分くらいでした。
17時過ぎてはいましたが、受付の人に怒られることも無かったどころか、夕食が17時スタートだったのにも関わらず、夕食さえも対応していただきました。
オフシーズンの平日ということもあったとは思いますが、スタッフの愛想も対応もよかったです。
で、まずは部屋に案内され、自分のスペースに荷物を降ろして、顔を洗いに洗面所へ行きました。
で、もともと遅れていたので、すぐに食堂へ行き、夕食をいただきました。
食堂は槍ヶ岳などの山々を望むことができる2階です。
三俣山荘の夕食は、基本的には名物のジビエシチューです。
周りで撃ってきたシカ肉のシチューです。
シカ肉は、癖もなく脂が少なく筋肉質でおいしいお肉というのは過去の経験で知っていましたが、シチュー自体も本格的で、まるでビーフシチューです。
肉も柔らかく煮込まれており、知らなければビーフシチューです。
このシチューとご飯はおかわりができます。
とてもおいしく、おかわりをしました。
なお、シチューとご飯以外のメニューはサラダくらいでした。
でも、こんな山奥でこんな本格的なシチューが食べられるので、満足です。
食後、この食堂は、簡易的なバーみたいな談話室になります。
山小屋料金ですが、色んなお酒や簡単なつまみもあります。
仲間や同宿の人たちとお酒を飲みながら山話に花を咲かせることができます。
なお、多くの人がサイフォンコーヒーを飲んでいました。コーヒーはリーズナブルな価格でした。
次に、部屋ですが、男女入り混じっての相部屋です。
山小屋では当たり前の2段ベッドの方式です。
寝るスペースは、基本的にひとり布団1枚分のスペースが与えられますが、混んでいる時は2人という事もありえそうです。
トイレと洗面所ですが、トイレは、なかなかきれいなトイレです。
洗面所は、歯磨きや顔を洗ったりできます。三俣山荘は水はかなり豊かなようです。ただし、歯磨き粉や石鹸の使用はしないように書かれていました。
飲み水も無料で、三俣山荘の入口やこの洗面所の水が飲み水という事になっていました。しかし、ここが重要ポイント。
水が臭い。
で、次の日、明るい所でペットボトルに詰めた水を見てみると、かなりゴミが浮いていました。どうやら、自然の水をそのまま引いているだけのようで、濾過すらしていないようです。
これを飲み水というにはかなりきついですね。
たとえば、隣に位置する黒部五郎小屋の水は無料できれいです。
なので、そっち方面から来たり、行く場合は、三俣山荘の水はやめた方がいいですよ。
次の日の朝食ですが、5時半スタートです。
シンプルな朝食ですが、ごはんとみそ汁のおかわりは自由です。
朝食を食べ終えて、トイレに行ったら6時に出発という感じで予定を立てることができます。
他に三俣山荘について書くことといえば、三俣山荘の標高は2550mという高地にあります。
夜は非常に静かで、星がきれい。
夕日に映える槍ヶ岳が美しい。
宿泊料金は1泊2食なら9500円です。
それから、入口のドアが重いという事くらいですね。
携帯電話の電波は、無いようです。スタッフに聞くと、鷲羽岳の稜線に出たらつながるそうです。
役に立つ三俣山荘についての情報はこれくらいです。
最後に、三俣山荘は北アルプスの中でも重要な山小屋なので、開設期間が10月半ばくらいと他と比べて長いですよ。
2014年9月下旬
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