いさぶろう・しんぺい
いさぶろう・しんぺいは、JR九州の肥薩線の人吉駅と吉松駅間を走る観光列車で、1日2往復しています。
人吉駅から吉松駅に向けての列車をいさぶろう号、吉松駅から人吉駅に向けての列車をしんぺい号と設定しています。
そのため、列車には両方の名前の「いさぶろう・しんぺい」と書かれています。
このいさぶろう・しんぺいが走る肥薩線の人吉駅と吉松駅間は、矢岳越えといわれ、急峻な峠越えの区間となっています。そのため、スイッチバックが2つ、ループ線がひとつあります。そのうちの大畑駅(おこばえき)では、日本で唯一ループ線とスイッチバックの両方があります。
そういう意味でも珍しく観光色が強くなりますが、真幸駅と矢岳駅の間には日本3台車窓といわれる絶景区間があります。
それだけでなく、この区間の真幸駅・矢岳駅・大畑駅のすべての駅舎が木造の歴史ある古い駅舎でもあります。
そういう理由からか、ここに観光列車が走ることになったのではと勝手に推察します。
で、いさぶろうしんぺいは、観光列車ですが、扱いとしては普通列車です。特急料金などかかりません。ただし、ほぼすべての座席が指定席です。ですので、基本的には普通車指定席料金がかかると思ってください。
とはいえ、数席ですが自由席もあります。自由席は、いわゆる窓に向かって背中を向けるタイプの席です。
それでも、なかなか豪華な自由席ですよ。
ちなみに、私は、指定席を取っていなくて、カウンター横のベンチ座席が空いていましたので、そこに座って車窓を楽しんでいました。
いさぶろうしんぺいの車内の説明ですが、基本的にはテーブルを挟んでのボックスシートになります。雰囲気は、普通の列車とは別物です。
車内では、車内販売もあり、グッズや飲み物などが販売されています。
トイレも車椅子対応のトイレがありました。
そして、なんといっても、いさぶろう・しんぺいは観光列車。車内では観光アナウンスが流れますし、パネルを持っての記念撮影なんかもできます。
他には、沿線の真幸駅・矢岳駅・大畑駅では、その駅舎などをプチ観光するために数分間停車します。このため、この区間の普通列車が1時間前後なのに対し、いさぶろうしんぺい号は20分ほど長くかかります。
さらに、日本3台車窓の場所では、停車してくれます。なので、あわてずに写真を撮ることができます。私の時は、雨で全然でしたが、そこには、解説パネルも設置されています。晴れたら霧島連山とえびの盆地が一望できるようです。
以上が、いさぶろう・しんぺい号のレポートです。
なお、座席の予約は、JRのみどりの窓口で指定席として取れます。
2014年8月上旬