大永山トンネルから笹ヶ峰登山
笹ヶ峰は、愛媛県と高知県の県境にある日本200名山のひとつで、標高は1860mあります。
笹ヶ峰の登山口はいくつかあるのですが、私は、マイナーな愛媛県道47号線の大永山トンネルから登山しました。
その大永山トンネルから笹ヶ峰を登山した登山レポートです。
登山口は、大永山トンネルの南側出口のすぐ横にあります。
駐車場は、公衆電話がすぐそこにあり、そこに数台停めることができます。
トイレは残念ながら、この登山口にはありません。
トンネルの横の林道を入るとすぐそこに登山口があります。
そこをいきなりの急登でスタートします。
でも、その後しばらくは、普通の登山道です。
下の方から川の流れる音が聞こえてきます。
道が細く落ちたらやばい場所なので、落ちないように気をつけましょう。
そのうち、下にあった小川が横に来て、それを渡り、渡ったあとも森の中をどんどんと登っていきます。
で、縦走路に到着し、左に折れて笹ヶ峰を目指します。
この先は、しばらくはそんなに急な道ではありません。
ところどころ分岐がありますが、案内が出ていますので、迷うことはありません。
1481mのピーク「獅子舞の鼻」に向けての登りがややきついです。
とりあえず、獅子舞の鼻辺りで休憩しましょう。
このコース、実は長いのです。
私は、以前、猛暑日に挑んだことがあるのですが、水不足とあまりの暑さでこの先で断念しました。
あと、とにかく虫が多かったですね。蜂なんかしょっちゅうたかってきました。なので、真夏に大永山トンネルからの笹ヶ峰登山はおすすめしません。
話を戻して、獅子舞の鼻を過ぎると、少しだけ下ります。
そして、道がぐっと細くなります。さらにプチヤブ漕ぎを随所でしないといけません。
それでも、景色が大きく広がり、気持ちよく登ることができます。その分、夏は、暑くて地獄です。
そして、笹の中をそこそこの斜度で登っていくと、ちち山別れに到着します。
冠山や平家平方面からの縦走路と合流です。
ちち山の別れは、1700m以上ありますので、あとは気持ちよく縦走すればいいくらいの気持ちでいましたが、この先がとんでもない道で大苦戦させられました。
ちち山の別れの先は、南斜面のトラバース道です。
で、1kmほどだと思いますが、とんでもない縦走路になります。
まず、道が超細い。細いだけならまだしも、斜めになっています。それに加えて、笹が踏みしめられて斜めのまま下に向かって敷き詰められた個所があちこちにあります。おかげで超滑ります。
さらに、ヤブ漕ぎの繰り返しです。さらにさらに、木も縦走路を遮ります。
足元が見にくいのと、滑るので、私は2回落ちました。といっても、怪我をするほど落ちたわけでなく数10センチレベルです。
それでも、その危険性は分かっていたので、十分気をつけていて2回です。
もし、雨が降っていたらとんでもないと思います。
はっきり言って難しいです、この区間。
そのせいで、ちち山に登る登山道を見逃してしまいました。
本当なら、ちょっとで登ることができ、そのまま通り抜けて、縦走路に再び戻ることができるので、ちち山も登るつもりでした。
で、そのエリアを過ぎて、ちち山が後ろになると、笹ヶ峰山頂はもうすぐです。
最後、ひと登りして、軽く縦走で笹ヶ峰山頂に登頂です。
笹ヶ峰山頂は、かなり広めです。
景色は、すごいいいです。
まずは、眼下に見える西条の街。そこから、高縄半島への海岸線。その先にはしまなみ海道の島々が!
山々は、石鎚山はもちろん、剣山も望むことができます。
すぐそこには、この先の縦走路の寒風山もあります。
四国の山々の4分の1くらいは見えるんじゃないでしょうか?
さすが一等三角点の山、絶景です。まさに360度の大パノラマ。
石鎚なんかよりよっぽどいい景色ですよ。
で、昼食を食べ、下山開始です。
今来た道をちち山の別れに向けて戻ります。
しかし、実は、ただ大永山トンネルに下山するわけではありません。
ちち山の別れから冠山・平家平と縦走して、その先から中七番(フォレスターハウス)に下山し、県道を2kmくらい歩いて大永山トンネルに戻る1周コースでの下山です。
まだまだ長丁場です。
冠山・平家平縦走篇はコチラ
笹ヶ峰は、超おすすめの展望抜群の山です。
大永山トンネルから縦走して登るのはおすすめできませんが、他のコースで登ればいいと思います。
参考までに、過去撤退した時と今回の両方とも、途中で誰にもあいませんでした。
コースタイム 大永山トンネル登山口 → 25分 縦走路 → 40分 獅子舞の鼻 → 45分 ちち山の別れ → 60分 笹ヶ峰山頂
2016年5月中旬
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