椹島への無料送迎バス
南アルプス中央部の赤石岳や荒川岳などの山々の登山基地である椹島。
椹島への林道は、畑薙第一ダムの少し先から一般車は通行止めです。
では、椹島へはどうやって行けばいいのかというと、最もメジャーなのは東海フォレストが運営する無料送迎バスを使うことです。
もちろん、林道をひたすら歩いていくこともできますが、椹島まで何時間もかかり、疲れ果ててしまいます。ここは、素直にバスを利用しましょう。
しかし、この東海フォレストの無料送迎バスですが、いまいち利用の仕方が分かりづらい。
そこで、私が利用した時のことを書きます。利用方法の参考にしてください。
まず、東海フォレストの南アルプスの登山観光案内のページを読んでおおよそを把握ください。
ここに、時刻や駐車場の案内も出ています。
このバスですが、無料です。ただし、このバスに乗るためには東海フォレストが運営する山小屋に宿泊しないといけません。素泊まりでもOKですが、テントは対象外です。そして、どこかに1泊でも宿泊すればいいので、その他の日はテントでもいいわけです。
対象の山小屋は、椹島ロッジ・赤石小屋・千枚小屋・赤石岳避難小屋・中岳避難小屋などたくさんあります。しかし、聖岳方面の山小屋は東海フォレストが経営する山小屋でないので対象となっていません。詳しくは、上記ページを参照してください。
無料といえど、乗車の際に、3000円のチケットを購入します。販売所とかないので、バスの中で買います。このチケットが山小屋の料金を精算するときに3000円のチケットとして利用できるわけです。
で、実際に宿泊した際に、山小屋で、領収書というかレシートをくれます。帰り、椹島からの無料バスを利用する際には、このレシートを見せて乗るわけです。
私の時は、畑薙第一ダム夏期臨時駐車場が乗り場でした。
駐車場は、結構広いです。100台は軽く停められると思います。
駐車場には、簡易トイレもあります。すぐ近くには、よほどでないと涸れることはなさそうな水場もありますので、飲み水の確保もできます。
ここから無料バスに乗るわけですが、椹島からの下山後の利用客が多い場合は、一度で運びきれないので一足早く臨時便で運んでくる場合があります。
で、結局そのバスは椹島に戻るので、運がよければそれに乗ることができるようです。私の時は、1時間前にそれがあったのですが、想定外だったので準備がまだで、正式な便に乗ることになりました。
ちなみに、バス乗り場付近は、店はおろか自動販売機すらありません。簡易トイレ数基と近くに水場があるだけです。まさに自然ですよ。
で、バスに乗ります。バスと言ってもマイクロバスです。
乗車時間は約1時間。
オフシーズンの平日だったので、私のほかは1名しかいなくて、運転手さんと3人で話をしながら、あれが笊ヶ岳でとか赤石岳だとか色々解説しながら送迎してくれました。ちなみに、帰りの運転手さんはそんなことはありませんでしたので、人それぞれや混み具合だと思います。
林道は、未舗装林道で、それもところどころ荒れています。ガタゴトうるさくて、さらによく揺れるので、寝るのは厳しいかもしれません。
それでも、景色はすばらしく、南アルプスの山が木々の間から見えたり、赤石ダムがつくる水の色がコバルトブルーの美しいダム湖があったりします。
ちなみに、私の時は、数日前に結構な雨が降っていて川は濁っていましたが、この湖の色はキレイでした。運転手さんの話だと、もっときれいらしいです。
そんな感じで椹島へ到着しましたというところですが、私の場合は赤石岳から登るので、椹島の直前の赤石岳登山口で下してくれました。機転が利きます。これだけでも上り坂の数百メートルが無くなるから助かります。
これが、私が体験した東海フォレストが運営する椹島までの無料送迎バスについてです。
なお、繁忙期などマイクロバスですべての人が乗り切れないような場合は、臨時便で2台目が来るような感じです。時間は少しずれますが、乗りっぱぐれることはなさそうです。
2014年9月下旬
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